中間管理職や部下育成に携わる方、上司や部下から板ばさみにあってストレスを抱えていませんか?おまけに業績も振るわない、なんてことでしたらおすすめしたいビジネス本があります。
数多あるビジネス本からわたしが一冊勧めるとしたら間違いなくこの本!というのを紹介します。個人的な感想ですが、ちょっと変わった内容のビジネス本というイメージです。なんだか怪しいなー?と思った方へ、以下のような実績がわたしの実体験で得られたので、気になる方は読んでみてください。
- 部下との関わり方が変わってストレスが軽減した
- 部下の働き方や仕事への向き合い方がいい方向に変化した
- 業績の数値も前年比を越える成果が出ている(2020年5月現在)
あんたは何者なんだ?
これまでの5年間中間管理職を務めている者です!
最大手の企業に勤めてるならまあ信用できるか…?
本記事は今回紹介する本の内容のネタバレは含まず、読んだことで経験したことや成果として何が得られたかを綴っております。もし気になった方は参考にしてみてください。
中間管理職におすすめしたいビジネス本
わたしが中間管理職の方におすすめしたいビジネス本はこちらです。
「社員の力で最高のチームをつくる〈新版〉1分間エンパワーメント」は星野リゾート代表の星野佳路さんが「最も大切な教科書」というくらいの本です。これはわたしの中間管理職としての働き方や考え方を大きく変えた1冊です。
わたしはそれなりに中間管理職が長いのでいろいろなビジネス本を読んできました。どのビジネス本も似たようなことを書いてあって、読むことにうんざりしてきた時にこの本に出会ったのです。たまにある運命的な出会いというやつですね。
こちらの本を読んで実践したことによって以下のような変化が起こりました。
- 自分のストレスが軽減した
- チームが自律的に動きだした
- チームとの関わり方が好転した
ほんとかよー?!という声が聞こえてきそうですが本当です。特に中間管理職あるあるのストレスについては如実にいい効果が現れました。具体的には、寝ている時の歯ぎしりが減った・よく寝れるようになった・仕事以外の時間にモヤモヤしなくなったという変化が現れました。
ストレスによる歯ぎしりや寝不足なんかはよくあることですよね。これがこの本を読んで実践し繰り返すことによって自分の気持ちが楽になったのです。なんだか怪しい勧誘のように聞こえるかもしれませんが本当の話。この本に書かれている働き方・考え方に変化させた結果です。
いいかげんこの本の内容を説明しろよ!と思われるので、わたしが経験した変化と共に、ネタバレしないよう慎重に説明していきます。
変化①自分のストレスが軽減した
中間管理職と言えば上からも下からも板挟みになって、何かと責任は自分が全て請け負わなくてはならない立場ですよね。その計り知れないストレスを軽減する考えの元になったのが「エンパワーメント」という言葉。
この本で使われているエンパワーメントという言葉は、部下たちが自律的・積極的に仕事をするという動きを指しています。
上司からの難題な要求、部下に伝えればどこか諦めてしまっているような雰囲気、最終的に成果がでなければ上司からの叱責。よほどおかしな上司でない限り、上司の要求というのは組織を存続、発展させていくためのものです。それが前提でのお話になりますが、主にわたしたち中間管理職が抱くストレスの元は部下の働き方や考え方についてでしょう。
どれだけ熱意を持って伝えても、どれだけやるべき理由やゴールをいっても動いてくれない部下たち。わたしのやる気とは裏腹に期待に応えてくれない部下を見るとなんだか虚しくなってしまいます。
そうなんです、部下たちのやる気や積極性をなんとかすることができれば、わたしたち中間管理職のストレスは軽減するのです。繰り返しになりますが「エンパワーメント」という言葉、これが意味することを実行して浸透させられればストレス軽減は叶います。
部下たちが自律的、積極的に働いてくれるようになることで部下たちがそれぞれ責任を持つようになり、仕事の成果が向上することが増えて上司はニッコリ、部下もニッコリ、中間管理職はホッコリしたわけです。
変化②チームが自律的に動きだした
チームが自律的に動き出すためのヒントがエンパワーメントです。わたしの勤めている会社は特にトップダウンタイプの組織で、言われないとやらない、目標を共有しないとやらないタイプの人間ばかりでした。長らくそれで成功してきたのでしょうがないと言えばそれまでなのですが、今後そのような働き方では今の世の中を生きていける人がいなくなる!と偉そうに(笑)思っていたのです。
この本でたびたびでてくるエンパワーメントという言葉はパワーワードで、この言葉が鍵を握っているのです。エンパワーメントという手法を通じて部下たちをやる気にさせ、自律的かつ積極的に働いてもらうヒントがこの本には書かれています。
わたしがエンパワーメントを意識して働いた結果、半年前と比べて皆が積極的に意見を出し合い、とにかくやってみて検証するような姿勢がみられるようになりました。指示を貰えば高効率で仕事ができるポテンシャルはあったので、自分たちで何かをやってみようという姿勢があってからはお店の雰囲気が活発になりました。
具体的な数値結果もでていて、売上目標が前年比100%を超える日も少なくありません。働き方がお店の改善に繋がり数値の結果も出ていたのです。
変化③チームとの関わり方が好転した
これはわたし自身が変わった体験談。わたしは結構怒りっぽくて、部下の行いで成果が出ないことや、何度も言ったことを部下ができないとすぐイライラしてしまっていました。
しかしそれではエンパワーメントは成立しないことは明白です。自発的かつ積極的に部下が働くためには、部下が行ったことをわたしが全て受け入れ正当に評価する必要があります。自発的・積極的な働きを期待するためには部下がわたしに怒られて萎縮することを避けなくてはならなかったので、意識的に叱らないようにしました。
そもそも叱ることは皆さんもご存知の通り結構難しくて、相手に伝わるような叱り方は熟練の管理職の方でもなかなか難しいです。そこで考え方を変え、挑戦したことや試行錯誤したことをめいいっぱい評価するようにシフトし、のびのびと働いてもらえるように努力しました。
このような考え方もこの本には載っていて、読んだ後自分の振る舞いを思い返してみれば、自ずとやるべきことが見えてきます。
結果として部下はわたしに対してのびのびと意見や提案をしてくれるようになり、俗にいう風通しの良い関係に変わりつつあります。
まとめ
「社員の力で最高のチームをつくる〈新版〉1分間エンパワーメント」を読んだことによって全ての職場で改善がみられるかと言ったら絶対とは言えません。ただ、今まで読んだビジネス本とはちょっと趣向や観点が違うというか、考え方がそもそも変わるきっかけになることは間違いないです。
本の具体例が海外の会社の話なので、日本の企業で同じように実現できるかと言ったら全ては無理でしょう。しかし星野リゾートの成功体験があるように、方法次第では日本の企業にも何かインスピレーションをもたらす可能性がこの本には詰め込まれています。
もしあなたがいろんなビジネス本を読んで実践してもうまくいかないだとか、中間管理職のストレスで悩んで業績不振だったならば、この本は打開策のヒントをくれる一冊になるでしょう。生かすも殺すもあなたの管理職としての腕前にかかっています。ぜひ一読していただいて、今よりもやりがいのある仕事をしてみてください。